整形外科はいくつかの専門分野に分かれており、疾患により専門医を選ぶ必要があります。院長あいさつのページで述べたように何でもできる整形外科医はいません。
当院の専門分野は「手外科」と「関節リウマチ」ですが、その他の分野については診断後専門医の治療が必要な場合は提携病院への紹介状をお出ししております。
◇専門分野の治療
- 手外科
ほとんどの疾患の診断と治療方針の決定が可能です。全麻下に行う手術やその他の手外科疾患については大阪大学手外科班、大阪労災病院、ベルランド総合病院手外科グループと連携して治療します。手外科については日本中ほとんどの地域の専門医の紹介が可能です。
- リウマチ科
リウマチ科を標榜している場合でも実際にはリウマチの治療経験がない場合もあります。本当のリウマチ専門医はきわめて少ないのが現状です。関節リウマチは待ち時間が多く、また主治医がしょっちゅう変わる基幹病院に通院するのは合理的ではありません。
当院は積極的にリウマチの治療を行っており、リウマチの登録患者数は約600人、そのうち生物学的製剤を行っている方は50人です。関節リウマチは初期治療が重要であり、初期に強い薬で病気をたたいておくことが最も重要です。
手術が必要になれば南大阪人工関節センター、大阪労災病院、大阪府立急性期総合医療センター(旧大阪府立病院)を紹介します。手の手術はベルランド総合病院を紹介します。呼吸器系の合併症が出た場合には国立病院機構近畿胸部疾患センター(旧近畿中央病院)、大阪府立急性期総合医療センター(旧大阪府立病院)を紹介します。
◇その他の疾患
- 骨折
夜間に救急車を呼んで救急病院に行っても当直医が整形外科医とは限らず応急処置のみで帰されることがほとんどです。開放性骨折以外の骨折は緊急性はありません。氷で冷やして翌日に来院してください。大きな病院の多くは骨折の緊急手術には対応できませんので手術が必要な場合には、提携病院へ紹介します。
提携病院:ベルランド総合病院
- 脊椎外科
腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどが代表的疾患です。MRIの撮影は大阪労災病院、豊川総合病院にお願いしております。
提携病院:大阪労災病院、大阪府立急性期総合医療センター(旧大阪府立病院)
- 関節外科
最も多い疾患は変形性膝関節症です。大腿四頭筋訓練と関節内注射を行います。人工股関節置換術、人工膝関節置換術などの手術が必要な場合は専門医を紹介しております。
提携病院:南大阪人工関節センター、大阪労災病院、大阪府立急性期総合医療センター(旧大阪府立病院)
- スポーツ整形
半月板損傷、靱帯損傷が代表的な疾患です。MRIは正風病院で行います。
提携病院:大阪労災病院(スポーツ整形外科)、正風病院
- 小児整形
外傷と成長痛が代表的な疾患です。先天性疾患については専門医に相談が必要です。
提携病院:母子保健総合医療センター
- 腫瘍
ベルランド総合病院を紹介します。
◇紹介状
基幹病院を受診するときには紹介状が必要ですが、紹介状には2種類あります。
ひとつは病院宛の紹介状です。これは簡単ですが どの医者が診てくれるのか全く不明であり専門外の医師の診察を受けたりすることもあるでしょう。もうひとつは先生個人宛の紹介状です。有名な専門医は紹介患者を診るだけで精一杯であり、病院宛の紹介状を持参した患者は診察できないのが現状です。
当院院長は大阪府下のほとんどの基幹病院と太いパイプでつながっており、当院からの紹介状は病院宛の紹介状ではなくあくまで専門医個人に宛てた紹介状です。